ならば、ひいきされていないことは、「自分に磨きをかける大きなチャンス」なのです。どんなに実力を高めても10の評価が与えられないのですから、あぐらをかく余裕はありません。ひたすら自分を磨き、精進し続けるしかない。その間にますます実力がつき、市場価値も高まります。どうしてもひいきに許せなくなったら、そこで転職してしまえばいいのです。
本当に我慢ができなくなったら
もしあなたが、「気の持ちよう」で我慢できないくらいに追い詰められているようなら、上司に公然と訴えるのもひとつの手です。
先の例に挙げた課長のように、「評価の甘辛」にまでえこひいきが及ぶ場合、給料や出世にダイレクトに響きます。「今に見てろ」とがんばり続けるのも、容易ではありません。
上司に好かれるために会社に来ている人はいません。誰しも、自分の暮らしを立てるために会社に来ているのです。上司のえこひいきが評価に影響し、実入りに響いているならば、事実をもとに、上司に説明を求めます。
「私も仕事で会社に来ている。これだけの活動を実践しているのに5段階評価で2は納得できない。何が足りないのか、『上司のフィードバックコメント』として具体的に記してほしい」
説明を口頭ではなく書面で求め、証拠を残す姿勢を見せると、効果が高まります。上司に「このままではまずい」と思わせる知恵を働かせましょう。