「牛丼をテイクアウトし、1食目はその匂いだけで白米を、2食目は付属の紅ショウガと七味唐辛子で白米を食べる。3食目、ついに褒美として牛丼本体をいただく」

「夏場は深夜の公園で体を洗っていた」

 といった若気の至りを聞いたことがあるが、それも若さゆえだから成り立っているようなところがある。

 これがアラフォーとなると家族と自分のために、健康や、社会的地位や世間体を気にしなくてはならなくなってくる。糖質制限を課せられているのに白米ばかり食べて過ごすわけにもいかず、中学生の娘に気づかれないように外出し、深夜の公園で人目を忍んで裸で水浴びするわけにはいかないのである。

 すなわちアラフォーの節約術とはもう少しスマートで、大人の余裕が漂うものであるはずだ。

 とは定義してみたものの実際のところはどうなのであろうか。アラフォー男性を対象に取材した。

「ついつい利用してしまう」
アラフォー節約、最大の敵とは

「『うちは貯金がなさすぎる』と妻と深刻な話し合いになり、なぜ貯金がないのかを一度きちんと調べてみることにした。確かにそんなに贅沢(ぜいたく)づかいしているつもりはなかったのに妙に貯金ができないのはかねがね疑問だった。

 調べ始めて3日もしないうちにあきらかになったのは、『タクシーがいけない』ということだった。隙あらばタクシーに乗っていた」(Aさん・36歳男性・既婚)

「休日は絶対電車に乗りたくないと思っていた時期があり、移動は自家用車かタクシー。近場にでかけるときも『駐車場代が高いからタクシーの方がいいや』とついタクシーを拾ってしまっていた」(Bさん・41歳男性・既婚)

「電車で帰れるときは必ずそうすることを考えるのだけど、最近は『ダメならタクシーがある』と思ってしまう。金遣いの荒い友達と飲むと終電を逃しても遊び、タクシーで帰宅することも」(Cさん・39歳男性・独身)

 タクシーに関する話が多く上がってきた。アラフォー節約最大の敵はタクシーであるといっても過言でないだろう。タクシーくらいならゆとりを持って乗れるほど収入が安定してきているものだから、つい軽い気持ちで乗ってしまうのである。