最近は、昔と比べて男性が優しくなったのでしょうか。妻に優しい、あるいは妻に意見を言わない夫が増えているように感じます。普段、仕事などではリーダーシップを発揮している人も多いことでしょう。しかし、自分の稼ぎやお金の使い方については、すべて妻に委ねている。良く言えば寛大で甲斐性があり、自由にさせてくれる。悪く言えば他人任せで無関心。そんな夫が増えてきているのは、時代の移り変わりからなのでしょうか。
そのようなご夫婦でも、妻が常識的で、互いを思いやれるような関係性が作られていたら、特に問題は起きないかもしれません。むしろ賢く、健全な家計を作り上げてくれることでしょう。
困るのは、暴走する妻。何でも自分の思い通りにしたがる妻だと、家計はあっという間に破綻します。多くの収入を求め、理想の家や家具をそろえて、装飾品はブランド品を持ちたがる。そんなご夫婦も意外と多く存在するのです。
こうしたケースでは、早い段階でご夫婦が対等にお金について話し合いができないと、将来困窮するのが目に見えています。もしお子さんがいるのならば、子どもたちに必要なお金すらも心配です。
夫が過労で倒れ、部署異動に
手取り収入が月11万円ダウンの危機
教育費や住宅の購入など、将来必要なお金の見通しを立てつつ、老後資金なども含めて準備をしたいと家計相談に来たHさんご夫婦。夫は42歳の会社員、妻は39歳の専業主婦です。8歳のお子さんが1人います。もう子どもを増やす予定はないし、まずは家を買うことを目標にしていきたいと、はじめはそうおっしゃっていたのですが…。