令和になって初の東京オートサロンは、「世界最大級のカスタムカーイベント」のキャッチフレーズに引き寄せられて、自動車メーカーなどのプレスカンファレンスのあった初日のプレス・特別招待日の朝から満員状態だった。さらに土、日の2日目、3日目と日を追うごとに来場者が増えて初日の特別招待日が8万940人、次の日が12万6942人、最終日が12万8178人と尻上がりの来場者数となった。

 来場者を見ると、家族連れや若いカップル、年配の方々と幅広く、駐車場に止まるクルマも地方のナンバーも多く見られた。

 東京オートサロンを訪れて、満員電車のラッシュアワー並みの混雑ぶりを見るにつけ、潜在的なクルマ好きが多いことを実感させられる。

 東京オートサロンが久々の復活感を示した東京モーターショーを凌駕しているのは、自動車メーカーはもちろん、カスタムカーショップや整備専門学校(自動車大学校)などが競って出展する個性的なクルマの展示が魅力的だからだろう。

 また、屋外会場でのドリフト走行やイベントホールでの趣向を凝らしたパフォーマンス、各出展ブースでのコンパニオンなどがかもし出す自由な雰囲気も、大きな魅力のひとつとなっている。

本当のクルマ好きが集まる
イベント

 この東京オートサロンは、前身のイベント名が「東京エキサイティングカーショー」で1983年の第1回当初はチューニングからカスタムメイドのクルマのイベントであった。

 それが1995年の第13回には日産が自動車メーカーとして初出展してスカイラインGTRのお披露目の場とし、1997年の第15回からはトヨタも出展、その後、自動車メーカー各社が出展するようになっていった。

 2010年代以降に輸入車各社の出展もそろう中で、豊田章男トヨタ自動車社長がこの東京オートサロンに顔を出してトヨタブースに力を入れるようになった。これに触発されたのか、他社もこの年明けイベントで新型車を発表するなど、積極的な動きを示していった。

 筆者が初めて東京オートサロン実行委員として会場に詰めたのが2015年の第33回だったが、初日の早朝に会場で豊田章男社長に出くわして「あなた、何でここにいるの?」と問われたのを思い出す。この2015年の第33回で、東京オートサロンは、初めて来場者数30万人を突破したのだ。