3種類の道路のひとつは、比較的速度が速い車両専用。e-パレットなど、完全自動運転でゼロエミッションのモビリティだけが走行できる。街路樹によって、人と車両のエリアが区分される。

 e-パレットは、トヨタの車両制御プラットフォームに専用開発の自動運転システムを搭載し、高精度3Dマップと運行管理によるレベル4の低速自動運転を可能にした。車両の周囲360度の障害物を検知し、周囲の状況に応じて最適な速度で運行する。システム異常時には、同乗するオペレーターが緊急停止させる。1回の充電で最大約150km走れる。

 2つ目の道路は、歩行者と速度が遅いパーソナルモビリティが共存するプロムナード。3つ目の道路は歩行者専用で、公園内の歩道のようになる。

 道路を3種類に分ける狙いは、交通事故をなくすこと。より静かな住環境の追求や、トヨタの自動運転とスマートシティのインフラの実証を加速させるために、人間、動物、車両、ロボットなどさまざまなユーザーが行き交う多彩な交差点を作り出す狙いもある。

トヨタの従業員やプロジェクトの関係者など
およそ2000名の住民が生活

 建物の屋根には、ソーラーパネルが敷き詰められ、水素燃料発電や雨水ろ過システムなどのインフラは、地下に置かれる。モノの自動配達のネットワークも地下に作られるというから、映画のような世界だ。住民は、室内用ロボットなどの新技術を検証できる。スマートホームは、センサーベースの人工知能技術を使って、冷蔵庫を自動で補充したり、ゴミを捨てたり、健康状態を自動でチェックできる。

 コネクティッド・シティは開業当初、トヨタの従業員やプロジェクトの関係者など、およそ2000名の住民が生活することが想定されている。「住民の人数は、段階的に増やしていく」という方針だから、近未来を先取りした実験都市、コネクティッド・シティに住むチャンスが来るかもしれない。

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(報告/森脇 稔、まとめ/CAR and DRIVER編集部)