「16年ごろ、アフィリエイトを通じて知り合った人から『これからは仮想通貨だ』と聞いたんです。イーサリアムが1000円ぐらいのときによく分からないまま買ったら、すぐに100倍になった。その知人は今は海外で暮らし、『俺は法定通貨を持たない』と豪語しています(笑)」
青山さんが現在保有する純金融資産は4億円超。保有株や海外ETF(上場投資信託)の配当収入だけで暮らせる富裕層だ。「ある程度の金融資産をつくることができたので、会社を縮小して新たな事業を始めたい」と話す。
脱サラした青山さんと異なり、サラリーマンを続けながら富裕層の仲間入りを果たした人もいる。
関西出身の田中充さん(仮名、40代)が商社勤務を続けながら副業として始めたのが、安価で買い取った商品を第三者に転売して利ざやを稼ぐ「せどり」だ。
「語学力を生かして海外製の掃除機などを仕入れ、ネットで転売しました。最初は自宅マンションの部屋に保管していましたが、すぐに手狭になって倉庫を借りた。会社の給料以外で月収100万円は稼ぎましたね」
田中さんが副業を始めたのは、仕事やプライベートで接した富裕層に触発されたことがきっかけという。「金持ちになる人は、学歴がなくてもずぬけた行動力がある。彼らの収入に比べれば、どんな一流企業で働いても高が知れていると思った」。
現在、全国に15件ほどの不動産を保有する田中さんもそうだが、近年の不動産バブルは多くの成り上がリッチを生み出した。
コアプラス・アンド・アーキテクチャーズ代表取締役で『Excelでできる不動産投資「収益計算」のすべて』の著者の玉川陽介氏は「異次元金融緩和が始まると、銀行や信用金庫が競い合うようにして不動産向け融資に走った。超低金利なので、借りる側からすれば借入金利と賃貸利回りのスプレッド(差額)を多く稼げる。フルローンで不動産投資ができるような国は、世界中を探してもほかにない」と話す。