独VWが4年連続で首位を堅持
実質トップはトヨタ
自動車メーカー各社の2019年の世界販売台数が出そろう中で、独フォルクスワーゲンが4年連続で首位を堅持した。トヨタグループは僅差の2位となった。一方、ポストゴーンで揺れる日産・ルノー・三菱自の日仏連合はいずれも販売減で3位に後退した。
トップ3の販売台数は、1位の独VWグループが1097万台(前年比1.3%増)、2位のトヨタグループが1074万台(同1.4%増)、3位のルノー・日産・三菱自連合が1015万台(同5.6%減)となった。
世界の自動車勢力図は、トヨタグループとルノー・日産・三菱自連合の順位が入れ替わるというトップ3の変化とともに、「100年に一度の大転換期」への生き残りをかけて、日米欧韓中とも国策も絡んで構造変化が進んできている。
現在、世界主要市場は低迷下にある。2020年も世界最大の市場であり、最大の生産基地となっている中国では新型肺炎が発生。サプライチェーンのグローバル化で、自動車産業にも大きな影響を与えそうで、厳しい見通しとなっている。