ソフトバンクグループが設立する第2弾ファンドの資金は予想を大きく下回りそうだ。ウィーワークなどへの投資失敗に加え、混乱を極めるファンドの運営手法に幻滅した投資家は、新たな出資を拒んでいる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ソフトバンクは昨夏、10兆円規模のテクノロジーファンド「ビジョン・ファンド」に次ぐ同規模のファンド第2弾を発表した。だが関係者によると、新たなファンドの資金は当初目標の半分にも満たない可能性があり、そのほぼ全てがソフトバンク自身の出資になりそうだという。ソフトバンクが新たな大型ファンドで資金を集められなければ、ハイテク新興企業に衝撃が走るだろう。同社のファンドは過去2年で矢継ぎ早にハイテク投資を実施し、総額900億ドル(約9兆8700億円)近くを使っている。そうした投資は米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズから料理宅配サービスの米ドアダッシュに至るまで、十数社の企業価値を大幅に押し上げた。
ソフトバンク第2弾ファンド、資金集め目標大きく下回る
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