約2週間前、こんな情報がSNSで流された。「猫や犬はウイルスに感染しやすく、新型コロナウイルスを伝播する恐れがある」というものだった。

 これは、最初にある専門家が、「ペットを飼っている家庭はペットもきちんと管理をして、ウイルスに触れないように注意してください」とテレビで話した内容が、上述のデマ情報に「変換」されてしまったのだった。

 すぐさま各地で猫や犬を死に追いやる行為が発生した。

 マンションの上から投げ捨てられたり、生き埋めにされたりして、多数の猫と犬がデマの犠牲になった。その多くは、政府の社区(町内会に相当)の居民委員会により処分された。理由を問われても、「この非常時に必要な措置であり、理解してほしい」というばかりだった。

行政担当者に
生き埋めにされた猫

 SNS上では、例えばこんな話がある。

 あるマンションの住民が「明け方4時ごろに、ドンという音が聞こえて、誰かの車のタイヤがパンクしたかと思ったら、よく見たら猫が地面に倒れていた」という。誰かが猫をマンションの上から投げ捨てたのだ。

 またある人は、仕事の関係上、自分が新型コロナウイルスに感染しているかどうかの検査を受ける必要があり、数日間自宅を留守することになった。家を出る時に、自宅を管轄する行政の担当者に、「猫はベランダに隔離している。預かってくれる友人がのちほど連れていくので…」とわざわざ告げて家を出た。ところが、行政担当者は「家を消毒する」という理由で家に入り、猫を連れ出して生き埋めにしたのである。

 数日後、飼い主は帰宅すると、猫がいないことに気がついた。