「とにかく合格したい!」「成績を上げたい!」と目標を持って勉強に励んでいても、こんな悩みにぶつかるでしょう。「続かない!」。どんなにいいやり方を手に入れたとしても、続かなければ意味がありません。勉強とは「すべり台」です。勉強ができる人は階段をささっと駆け上がって、一気にすべるイメージを持っています。それが「学びの自動化」です。すべり台に「すべって楽しむおもしろさ」と「勝手に進むラクラク」があるように、勉強も始めたら止まらなくなるのです。
『偏差値95の勉強法 頭のいい人が知っている「学びを自動化する技術」』には、「没頭力(自らのめり込む)」「論理力(文脈で考えられる)」「記憶力(つながりで覚えられる)」が同時に手に入る勉強法を収録。さらに「没頭力」を発揮することで、「最短で結果が出る」「1日が27時間になる」「努力を努力と思わなくなる」のです。勉強にハマる要素は、たくさんあります。学びの楽しさを実感し、目標を達成できる勉強法を手に入れてください。
「勉強」にある依存ポイントを活用する
みなさんは、ゲームにのめり込んだ経験があるでしょうか。
「ゲームをやっている時間で勉強ができたらいいのに」「ゲームで使ったお金で教材を買ったほうがよっぽど身になったのに」などと、うしろめたい気持ちでいながらも、やめられないという人がいるかもしれません。
かくいう私も、京大に通っていたときに、戦国武将のキャラクター同士で戦うパズルゲームに夢中になり、時間もお金もものすごく使った経験があります。
とにかく、いいキャラを引きたくて1日10時間やり続け、1ヵ月に10万円もつぎこんだり、ゲーム中に人に話しかけられて怒ったりしたこともあったくらいです。
今から振り返ると、そこまでのめり込まなくても……と思うのですが、当時は完全にゲームに「依存」していたのでしょう。
ゲームは、なぜそこまで人を夢中にさせるのでしょうか。
それは、「すぐに達成感が得られる」からです。
レベルや進み具合が瞬時に数字で表れるのはもちろんのこと、毎日リアルタイムでランキング争いをするゲームもあり、人を飽きさせないよう、とにかく短いスパンで達成感を得られるようにつくられています。
目に見える結果がすぐに出るからこそ、人はゲームに依存するのです。依存といえば、ギャンブルもそうです。パチンコをしていて、「このまま当たらなかったらどうしよう」と不安な気持ちでいっぱいになりますが、当たりを引くと「よかった、当たった!」と、ホッとしますよね。このホッと安堵したとき、脳内にはβ - エンドルフィンという快楽物質が出ているといいます。
危機的な状況から脱したときの快楽を味わいたくて、また手を出してしまうのが、ギャンブルの仕組みです。それはゲームも同じと言えます。また、「リーチが出れば当たる可能性がある」という脳の回路ができているので、それものめり込んでしまう原因です。
ここまで読んできて、みなさんはお気づきでしょうか。
ゲームやギャンブルにのめり込んでいる状態とは、前回の没頭力「3つのメリット」を手に入れた状態にとてもよく似ているのです。
「すぐに結果が出る」「時間の感覚を忘れるほど没頭する」「楽しいからずっと続けられる」、まさに同じ仕組みだと思いませんか。
ゲームやギャンブルをやめて勉強に専念しようと言っているわけではありません。夢中になって抜けられない感覚は勉強にも持ち込める、と言いたいのです。そうすれば、勉強だって依存してやめられないほど楽しいものになるのです。