偏差値30、学年ビリのヤンキーが、倍率約8倍の法科大学院に合格、日本最難関の試験に一発合格した勉強法をまとめた『ずるい暗記術』の図解版が登場。理解もいらない。ノートも使わない。時間が短いほど効果の表れる勉強法は、資格試験、英語、大学受験ほかで効果を発揮します。
ウォーリーを探すには、
ウォーリーを知ることから始まる
みなさん、『ウォーリーをさがせ!』を知っていますか?
一度は本を手にして遊んだことがあると思います。見開きいっぱいに人が描かれていて、上は赤白のボーダーで下はデニム、丸眼鏡をかけている男性を探していくわけです。
ダラダラと時間をかけることなく、ウォーリーの特徴を頭に入れて、すばやく探します。友達や兄弟より早く見つけようと競争をしていたことでしょう。楽しかったですよね。
『ずるい暗記術』とは、まさに『ウォーリーをさがせ!』と同じなのです。
ウォーリーとは、勉強でいう大事な論点・疑問点です。先に把握しておけば、知識の吸収がよくなります。
一般の勉強法は、参考書を読んで、問題を解いて、答えを確認しますよね。
『ずるい暗記術』は、答えを見て、問題を見て、参考書を読むのです。
順番が全くの逆なのです。
暗記術の極意は、
「答えを見る」こと
なぜ、私が勉強法を編み出せたのか。
私は小学5年生まで九九ができず、高校時代は学年模試で総合ビリの、偏差値30の落ちこぼれ。2浪の末、なんとか地方の国立大学に進学できました。そんな私が、司法試験になんと一発合格してしまったのです。
問題が解けない、努力しても点数がとれない、試験まで時間がない、覚えることが大量にある。そんな切羽詰まった状況で私が考えついたのが、問題集の「答えを暗記する」ことでした。
「問題を解く時間がないなら、問題を解かずに答えを見る」
これなら、誰でもできます。そして、驚くことに、答えを見たあとで、問題を見ると、ウォーリーである論点や疑問点に気づきます。どこが大事で、どこがテストに出るのかがわかっているので、参考書を読むと、以前は何が書いてあるのかわからなかったのに、容易に理解できるようになるのです。
ラクを突き詰めたから
誰でも成果が出る!
それだけでもすごい発見でしたが、大事なのは、試験に合格すること。
試験では、瞬時に思い出す作業がとても重要なので、暗記をするときには、スピードを意識していました。
時間がないからノートを使うこともやめました。
そして、覚えたことを忘れないようにする「思い出すトレーニング」を重ねることで、思い出す時間が短くなり、やがて瞬時に思い出せるようになりました。
「覚えて、思い出す」――この作業を仕組み化した勉強法をまとめたのが本書です。
・理解せずに答えを見る
・ノートに書く作業はいらない
・時間は短いほどいい
「覚える」「思い出す」を瞬時に行う勉強法は、独学で誰でもできます。
学校も塾もいらないし、ラクすることを追求した、最短で最強の結果を出せる勉強法なのです。