「数年前に付き合っていた女子大生の話です。いろいろと相性が合わないなと感じて別れを告げたところ、『やっぱり別れたくない』『私は別れるのに反対』など、長文のメールが送られ続けてきました。
無視していると、自宅に押しかけてきてびっくり。インターホンが鳴ったとき、荷物かなと思って出たら元カノで……。僕の家に何度か来たことはあって、場所を知られているのは仕方ないけど、別れ話をした後、何も約束もしてないのに突然やってくるか?と衝撃を受けました。だって、僕が不在にしているかもしれないじゃないですか。
その後もときどきやってきて、あまりな執着心が怖かったので、居留守を使って乗り切ることもありました。数日おきに彼女が僕の家の前まで来る、という状況が2週間くらい続いたんですが、警察に相談するまではしたくなくて。
ただ、当時大学4年生だった彼女は、4月に就職したんですよ。新社会人になって忙しくなり、僕のことを忘れてくれたのか、その後はぱったり来なくなりました。ストーカーみたいなもんですけど、大事にならなくてよかったです」(30代男性)
元カノの行為からは、彼と別れたくなかったことが伝わってくる。しかし、ストーカー的な行動に出るところは怖い。そもそも、別れた相手が自宅付近にやってきて、自分を観察している――それを想像してゾッとしない人はいないはずだ。
交際2カ月の時期に別の彼女を作る
見境のない“浮気性”な元カレ
もう1件、モンスター度・中級(筆者独自の判断)の事例を紹介する。
「私と付き合いながら、二股をかけていた元カレ。忙しくてあまり会えない感じの人だったので、寂しいなと感じていたんですよね。ある日思い立って電話してみたら、なぜか女性が出たんです。
自然な流れで『あなた、誰ですか?』って聞きますよね。そうしたら『彼女ですけど』と。私も自分が彼女だと信じていたので戸惑い、話をするうちに彼が二股をかけていたことが判明。
しかもひどいことに、私と付き合い始めた2カ月後に、その女性と付き合い始めていました。交際2カ月でそんなに堂々と別の女性を彼女にするなんて……。平気で浮気できちゃう人間はいるんだな、と勉強になりました」(40代女性)
世の中には一度に複数人の相手に興味を持ち、関係を持つことに躊躇(ちゅうちょ)しないタイプの人もいる。ただ、それだけのことだ。しかし、「恋人の一人」にされる人が、そのタイプではなければ、たまったものではない。