時代の変化にいつまでも気づかない「被害者型」
《特徴》
かつてパワハラを受けた人が、数十年後に行為者になるケースです。
たとえば、現在50代の管理職の多くは、いわゆるバブル世代と言われています。その人たちの上司は団塊の世代です。団塊の世代は生まれたときから激しい競争にもまれてきました。そういう上司にバブル世代は新入社員のときから鍛えられてきました。
「1日の飛び込み営業100件」「ノルマを達成するまで帰らない」「何日でも徹夜で仕事を続ける」など、いまでは考えられない仕事の仕方を「美学」と考える人もいます。
そういう人たちが、時代が変わったことに気づかず、自分が教えられたことを、そのまま下の世代に強要します。
《対処法》
前回もご紹介しましたが、「職場環境チェックリスト」などを活用し、自分自身で気づき、修正することです。
できない場合には、単独プレーヤーとして活躍してもらいます。
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たとえば、
「設問18:仕事は上司から盗んで覚えるものだ」
「設問25:部下には義務を果たしてから権利(有給休暇、残業代等)を主張してほしい」
「設問27:顧客のために徹夜が必要ならば徹夜をするのは当然だ」
など、思い当たるものがあるかもしれません。そういうときに「危ないな」「気をつけなくては」と自分自身で振り返っていただきたいのです。
次回は、引き続き「セクハラ混合タイプ」と「顧客からのセクハラと上司からのパワハラ混合タイプ」を解説します。