3日の米株式相場は急反落。連邦準備制度理事会(FRB)は緊急利下げを実施したものの、新型コロナウイルスの感染拡大が景気低迷を招くとの市場参加者の懸念を払しょくするには至らなかった。ダウ工業株30種平均の終値は前日比785.91ドル(2.94%)安の2万5917.41ドル。S&P500種指数は86.86ポイント(2.81%)安の3003.37、ナスダック総合指数は268.07ポイント(2.99%)安の8684.09で取引を終えた。利下げ発表を受けて相場は荒い動きとなった。ダウ平均は直後に300ドル超上昇したものの、15分もたたずに下落に転じ、その後しばらくは売り買いが交錯した。ジェローム・パウエルFRB議長が記者会見で、当局の対応には限界があると発言したことを受け、ダウ平均は下げ。10年債利回りは大きく低下した。リスク資産から安全資産とされる米国債に資金を移す動きが強まり、10年債利回りは一時、初めて1%を割り込んだ。
米株急反落、緊急利下げも感染懸念根強く
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