究極のツヤ肌、ボディメイク、食事、仕事、そして、美しくいるための「生き方」までを網羅した、世界的トップモテル・冨永愛さん初のビューティーブック『冨永愛 美の法則』
今回は、「真の美」を追求してきた彼女が重視している日々のあり方について、本書より一部紹介していきます。

【冨永愛】どんな空間で暮らしているかで見た目は変わる?撮影/下村一喜 『冨永愛 美の法則』より

美しさは生き方からあふれ出るもの

 コレクションは、現実とかけ離れた別世界。

 夢のようなファンタジー。

 生身の人間でありながら、虚構を生きるのがモデルだ。

 1分にも満たないランウェイの時間は、モデルにとって恐ろしくもあり、身震いするほど甘美な世界でもある。

 ランウェイのウォーキングというのは、非常に奥が深く、ただ歩けばいいというものではない。

 歩き方やスピードも大事だけれど、モデル自身の体と心のバランスや、生き方までもが如実に表れる。

 観客は、その服を着たモデルの人生を通して、デザイナーの世界観を味わう。

 そこでは誰のマネでもなく、“冨永愛”からあふれる、真の美が求められる。

 だからこそ、私が目を向けてきたのは、“内面からの美しさ”だ。

 どうしたら内面から美があふれるような人間になれるのか、つねに考えている。

 これは写真撮影でも同じ。

 長い間モデルをやっていると、写真にはそのモデルの生き方さえも写し取られているように感じる。カメラの前では嘘はつけない。

 何を見てどう感じるか、人との接し方や、仕事との向き合い方、どんな部屋で暮らし、どんな日常をおくっているのか、自分を大切にしているのか……。

 つまり、美しさの本質を追求していくと、

 「今をどう生きているか」

 という問いにたどり着く。

 私は、今の自分の有(あ)り様(よう)を、つねに見つめてきたように思う。

 美しさは生き方からあふれ出るもの。

 これに尽きると思えるから。

 本原稿は、冨永 愛著『冨永愛 美の法則』からの抜粋です。3月12日発売の『冨永愛 美の法則』では、スーパーモデルならではの美容テクニックもたっぷり収録されています。あなたもこの春「美しい人になる習慣」を身につけてみませんか?

【冨永愛】どんな空間で暮らしているかで見た目は変わる?撮影/下村一喜

冨永 愛(とみなが・あい)

1982年生まれ。17歳でNYコレクションにデビュー、一躍話題となる。以後長きにわたり世界の第一線でトップモデルとして活躍。そしてモデルのほか、テレビ、ラジオ、イベントのパーソナリティなど様々な分野にも精力的に挑戦。2014年より3年間の休業を経て、2017年秋復帰。日本人として唯一無二のキャリアを持つスーパーモデルとして、世界一流メゾンのランウェイに返り咲く。現在、チャリティ・社会貢献活動や日本の伝統文化を国内外に伝える活動、執筆のほか、2019年秋、TBSテレビ「日曜劇場『グランメゾン東京』」では主要キャストとして抜擢、女優としても活躍。公益財団法人ジョイセフ・アンバサダー、エシカルライフスタイル SDGs アンバサダー(消費者庁)。