一度録音してしまえば、
いつでもどこでも自動的に復習ができる

 この方法は、私が学生時代に使っていた『システム英単語CD』(霜康司・刀祢雅彦著、駿台文庫)を参考にしています。そのCDは単語を3回繰り返し、その後にその単語を使ったフレーズを1回流すというものでしたが、繰り返しがあるので、ほかの教材よりも格段に記憶が定着しました。

 自分の「セルフクイズ法」でも、フレーズを3回繰り返すようにしています。

 問題は、参考書を見て自分でつくるのがベストですが、難しければ、最初は問題集から抜き出したものをそのまま読んでもかまいません。

 以下に具体的な例を挙げてみましょう。

問題:江戸幕府の第四代将軍は?
答え:徳川家綱

問題:第二次世界大戦における連合国陣営の国は?
答え:イギリス、ソ連、オランダ、フランス、アメリカ、中華民国など

問題:bookを動詞で使うと、どんな意味になる?
答え:(部屋、座席などを)予約する

 このように問題と答えをつくって録音します。

 タイトルには、日付と教材名、ページ数などを記しておきます。

 録音するのは、正直、少し面倒な作業ですが、みなさんが思う以上の効果があります。

 私は、高校の美術の筆記試験のときに初めてやってみたのですが、ほとんど勉強していなかったにもかかわらず、移動中に流していただけで満点を取れてしまいました。

 今、私の受講生たちにも「セルフクイズ法」を教えていますが、成績が上がった受講生ばかりです。

 また、録音では自分の声が普段とは違って聞こえるので、それも印象に残って、より記憶しやすくなります。

 そして、この方法のいいところは、一度録音してしまえば、部屋のなかに限らず、通勤・通学の電車のなかや歩いている最中など、いつでもどこでも自動的に復習ができるという点です。