3月9日、日経平均株価は1万円を割り込み、ドル円は一時101円台半ばに。いったい、何が起きているのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

株、為替、原油市場が震撼
典型的なリスク回避モードへ

 週明けの金融市場は、ここ数年で最も激しい展開となった。日本時間3月8日朝方、米ニューヨーク州は新型コロナウイルスの感染者数が拡大したことで、ニューヨーク市を含む州全体に非常事態宣言を発令。

 翌9日朝方には、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が減産強化で合意に至らず、サウジアラビアが増産を検討していると報じられたことを受け、原油先物価格が1バレル30ドルちょうど近辺まで急落。下げ幅は1991年の湾岸戦争以来の大きさとなった。

 新型コロナ懸念だけでなく、商品市況の代表的な存在である原油価格が急落したことで、市場のリスク回避姿勢は一気に高まった。為替市場ではドル円が104円台前半と先週末から1円以上円高ドル安水準でスタート。8時前に北朝鮮が飛翔体を発射したと報じられると、ドル円は103円台半ば近辺と、節目とされる104円台を割り込んだ。

 その後、ドル円は104円を挟んで方向感に欠ける展開となったが、仲値公示後に米債利回りが低下すると、日本株が売り先行の展開に。日経平均株価は1050.99円安の1万9698円76銭と、終値ベースでは1年2カ月ぶりの2万円割れで引けた。

 そしてドル円は、日本株の下げを受けて円買いの動きが一気に強まり、一時101円台半ば近辺と、2016年11月以来の円高ドル安水準を記録。日経平均株価が下げると、ドル円が下げ、それを受けて日経平均株価が下げるという、典型的なリスク回避モードとなった。