スズキは次の100年に向けて「脱鈴木修経営」できるか?(2016年10月のトヨタとスズキの提携発表で会見する鈴木修会長)
スズキは次の100年に向けて「脱鈴木修経営」できるか?(2016年10月のトヨタとスズキの提携発表で会見する鈴木修会長) Photo:Bloomberg/gettyimages

「百年企業」になった
“軽自動車の雄”スズキ

 スズキは3月15日、創立100年を迎えた。日本国内では“軽自動車の雄”として小型車のクルマづくりに定評があり、グローバル戦略では“中国を凌(しの)ぐ成長市場”として注目されるインドで圧倒的なシェアを誇る。

 そしてスズキといえば、何よりも浜松を本拠として40年以上にわたり同社を引っ張ってきたカリスマ経営者「鈴木修会長」の存在が大きい。日本独特の軽自動車をここまで根付かせたのは、スズキのトップとして君臨してきた鈴木修会長のリーダーシップにほかならない。特に、小さくて安いクルマである軽自動車に対する執念は凄(すさ)まじい。

 グローバル戦略でも、かつては誰も着目しなかったインドに先行して進出した。今ではインド市場で50%以上の乗用車シェアを確保し、インドをグローバル主要生産拠点に育て、スズキの稼ぎ頭に仕上げた。これも「鈴木修流経営」の賜物(たまもの)だった。

 スズキを3兆円企業に引き上げた“スズキ中興の祖”は誰しもが認めるところなのだ。

 しかしスズキは、次の100年に向けて大きな岐路に立っているといえよう。