記憶力のかなめ、脳の「海馬」は
ストレスで萎縮する
1つ目は、「脳が健康であること」です。脳のコンディションをよい状態に保つ、ということです。
脳も体の一部ですから、疲れていたり、栄養が十分に行き渡っていないとうまく働くことができません。ですから、睡眠、栄養、そして適度な運動は、頭をよくするために欠かすことはできません。
実際、よく寝る子のほうが成績がよいという研究結果がいくつも出ています。「寝る間も惜しんで勉強する」というのは、戦略として間違っているということです。テスト前に暗記ものをやるときも、寝る前の5分で暗記したいことを見返し、すぐに寝ると、定着率が高いことがわかっています。
ストレスも、脳にとって大敵です。記憶を司る脳の部位「海馬」は、ストレスによって小さくなってしまうのです。