SNSというツールを楽しく快適に使うことができる人もいれば、トラブルに巻き込まれたり、自分がトラブルメーカーとなってしまう人もいる。そしてときにSNSでの対人トラブルについて悩み、病んでしまう人も。今回は、そのようないくつかのケースを紹介したい。

久しぶりに再開した
ツイッターで炎上してしまった

 Aさん(40代男性)は、もともとは愛犬家との交流のためにツイッターを利用していた。自らの愛犬の画像をときどきアップし、お互いに「かわいいですね」と褒め合い、お散歩やトリミングについての情報を交換し合う。そんな平和なSNS利用だった。

 しかし2年ほど前、Aさんの愛犬が老衰で天に召された。落ち込んだAさんは、愛犬を思い出すSNSがツラくなり、しばらくツイッターを利用しなくなった。再開したのはそれから約半年後。時間とともに喪失の悲しみも少しは癒えたこと、そして転職を機に少し時間に余裕ができたことがきっかけだった。

 それが、2019年夏のこと。半年ぶりのツイッターは、Aさんにとって以前とは違う場所に感じられたという。

「再開をきっかけに、犬つながりではない有名人を何人かフォローしたからということもあるのかもしれません。以前は小さなコミュニティーで雑談する場所だと思って使っていたツイッターだったけれど、急にそれ以外の人のツイートが目に入るようになった」

 また、愛犬仲間だったユーザーの一人が、Aさんが休眠していた間にフォロワーを増やし、ちょっとした人気者になっていたのもうらやましく感じた。そのユーザーは犬についてだけでなく、日常のちょっとした小ネタを面白くツイートすることで人気を得ていた。

「自分もああなりたいと思ったわけではないのですが、前よりも『いいね』や『リツイート』の回数を気にするようになりました。前は、自分が相互フォローしている人たちが『いいね』してくれればそれで良かった。でも、再開後は相互フォロー以外の人にも注目されたい気持ちが出てきました」

 Aさんがツイッターの使い方を変えたためか、少しずつではあるがフォロワーが増えていった。また、Aさんのツイートを「面白い」「楽しみにしている」と言ってくれる人もチラホラ現れるようになった。

 その頃のフォロワー数は1500人ほど。特別多いわけではないが、Aさんにしてみれば満足な数だった。しかし、これに気を良くしたことが、失敗を招く。