東日本大震災を機に
高まった貢献欲求

 次は「貢献の実感」についてです。

 これも若い社員ほど求める傾向が強いようです。

 貢献への欲求が強くなった背景にあるのが2011年の東日本大震災でしょう。

 自分が出世したり金持ちになることよりも、誰かの役に立ったり感謝されるようなことをしたいと考える若者が多くなっているのです。

 読者の皆さんも周りを見渡してみてください。

 職場ではそれほど目立った活躍をしていない社員が、休みの日になるとボランティアに出掛け、それをSNSにアップして非常に生き生きとしている、そんなことってないでしょうか。

 一昔前ならば、この貢献欲求の充足を上司や会社が考える必要などなかったのです。仕事なのだから、プロなのだから、頑張って当たり前。頑張れば頑張った分だけ、報われて出世できたり、報酬が上がったりする。あるいは、社会の役に立っているという使命感やプロ意識が仕事へのモチベーションを下支えしてきたのです。

 しかし、今の時代においては、それだけでは足りないのです。

(1)自分たちの仕事の意味や価値、(2)顧客や社会への貢献ポイント、(3)部下各人の組織に対する貢献を言葉にして伝えることも、上司の重要な役割となっています。

 具体的には次の通りです。

(1)「私たちの組織は、社会に対してこのような貢献をしている」
(2)「私たちの仕事は、顧客にこのような価値を与えている」
(3)「君のこの仕事は、会社にこのような貢献をしている」