三菱eKクロス・スペースG三菱eKクロス・スペースG(FF) 価格:CVT 177万1000円 eKスペース・シリーズは3月19日に発売 eKワゴン比全高を140mm高めユーティリティを追求 BROS車の日産ルークスは2月末登場 Photo by Akihiko Kokubo

2ndモデルはSUVイメージの“クロス”を新設定。背の高いボクシーボディの内側に広い室内と多彩なユーティリティを創造した意欲作。リアスライドドアの開口長は従来比95mmワイドな650mm、後席には320mmのロングスライド機構を装備する。パワートレーンは全車マイルドハイブリッド。安全装備がいっそう充実した。

 三菱eKスペース・シリーズがモデルチェンジした。新型(2ndモデル)は、Kカーのメイン販売ゾーン“スーパーハイトワゴン”に属するマルチパーパスモデル。エンジンからプラットフォームまで、すべてを一新したeKワゴン・シリーズ(2019年3月デビュー)をベースに開発された。企画マネジメントは、三菱と日産の合弁会社NMKVが担当。生産は三菱の水島製作所が行う。

 ラインアップはSUVイメージのeKクロス(X)スペースと、標準仕様のeKスペースの2タイプ。それぞれにM、G、Tの3グレードを設定し、パワーユニットは全車マイルドハイブリッド。自然吸気(52ps)とターボ(64ps)の2種のエンジンに小型モーター(2.7ps)とリチウムイオンバッテリーを組み合わせた。駆動方式は全車FFと4WDが選べる。

エクステリア&インテリア

 新型の開発コンセプトは「誰もがほしくなるクルマ」。開発者は「基本はすごくいいKカー、そこに三菱らしい機能と個性を加えた」と説明する。全高の高いKカーのメリットにいち早く気づいたのは三菱だ。1990年に当時のミニカの全高を230mm高めたミニカトッポで、ユーティリティに優れたKカーの世界を提案した。