デマ情報には
健康被害の危険も

 巷にあふれるコロナ対策の中には、摂取することで健康被害が懸念されるものもある。

「次亜塩素酸水」は塩水を電気分解して作る殺菌効果のある水で、うがい薬としても使われている。それと異なるものに「次亜塩素酸ナトリウム」があり、これは漂白剤に使われる強いアルカリ性薬品だ。

 だが、宇都宮市議でNHKから国民を守る党所属の遠藤信一氏が自身の動画で次亜塩素酸ナトリウムを飲むとコロナに効くと紹介。それを真に受けて飲んだ同党関係者が病院に行くという騒ぎがあった。

 次亜塩素酸ナトリウムは水道水の殺菌にも使われるので、濃度の問題ではあるが、遠藤氏によれば濃度25%の水溶液を飲むと効くとのこと。人間の内臓を漂白してどうするのだろうか。

 次亜塩素酸水を飲むと治ると主張する人たちもいる。

 ケシュ財団なる非営利組織がコロナウイルスを殺す水として、インターネット動画などを通じて世界に拡散。「プラズマエネルギー」なるものでコロナを倒す「ワンカップワンライフ水」として紹介しているのだが、これは要するに、塩水を電気分解して化学的に生成される次亜塩素酸水である。

 それがどんな代物なのか、私自身、実験で作ってみた。

 動画には薄めて飲むとあったが、何倍に希釈するなどの指示はない。相当に薄めてみたものの、味も見た目も臭いもひどいものだった。

 うがい用の次亜塩素酸水レベルに薄めればいいのだろうが、だからといってうがい薬を飲む人はいないし、飲んで効果があるとは思えない。ケシュ財団がいう「プラズマエネルギー」の働きは筆者にはうかがい知れないが。

ワンカップワンライフ水筆者が実際に作った「ワンカップワンライフ水」。見た目も味も、とても飲める代物ではない(撮影 川口友万)