急いで短期的に
結果を出そうとすると失敗する理由

コロナ禍の今こそ「お客様への手紙」が営業で威力を発揮する理由『訪問しなくても売れる!「営業レター」の教科書』(日経ビジネス人文庫) 菊原智明著 240ページ

 通常、営業マンは「とにかく早く結果を出したい」と思い、そのための工夫する。

・今すぐ資料請求してください
・無料サンプルは限定50セットです
・3日間、特別キャンペーンを行います

 などなど。

 このように、すぐに反応を求めたくなるものだ。

 しかし、受け取ったお客様はどうだろう?

「あぁ、また売込みね」となんの感謝もなく、逆にうんざりするものだ。これではせっかくブルーオーシャンのアナログツールを活用しても意味がない。

 そうではなく、お客様に対して“本当の意味で役立つ内容”を送り続けたらどうだろう?

・既に購入した人からのアドバイス
・お得に購入するためのポイント
・商品の意外な使い方

 などなど。

 受け取るならこちらの情報の方がありがたい。

 もし、あなたが買う立場だったらどうだろう?

“反応を求めて、煽(あお)る内容を送ってくる営業マン”と“本当の意味で役立つ内容を送ってくれる営業マン”のどちらを選ぶだろうか。

 当然、後者の営業マンに声をかけたくなるはずだ。

 急がば回れ――。

 これからの時代、こうした営業マンだけが必要とされるものだ。