現在のお客様は電話になかなか出ないので、テレアポが取りにくい、アポなし訪問営業も嫌われることが多い。そんな時代こそ、非常に地味だが、意外と効果的なのが、お役様に役立つ情報を繰り返し送る営業レターだ。かつて住宅メーカーのダメ営業マンからトップ営業マンになった経験を持つ筆者が、具体例を交えて解説する。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)
一発屋芸人とお客様の心理は
意外に似ている!?
時々、テレビ番組で“一発屋芸人が集まっての座談会”という企画をやっている。
あなたも見たことがあるかもしれない。個人的には、一発屋芸人を尊敬している。なんといっても“一発当てた”のだから。ほとんどの芸人が日の目を見ずに終わる中、たとえラッキーだとしても一発でも当てられたのは本当に凄いことだからだ。
そんな一発屋芸人がよくする話しの中で「あのころはほっといてほしかったが、今は何でもいいから構ってほしい」というものがある。
売れていた当時はマスコミからしつこく追っかけられプライベートもない。この時期は心の底から《ほっといてほしい》と思う。しかし、売れなくなると状況は一転、今度は何をしても注目されなくなる。そして今は《誰でもいいから構ってほしい》という気持ちなのだという。
これはお客様の心理と似ている。
何かの商品を購入しようと資料請求をしたとする。複数の会社の営業スタッフから電話がかかってきたり、メールが届いたりする。今は少なくなったがアポなし突撃訪問してくる人もいるかもしれない。