欧米各国は、新型コロナウイルスの流行に関する重要な変数をある水準まで低下させることに成功したとしている。それは、各国経済を凍結状態に陥れたロックダウン(都市封鎖)によって、感染拡大の抑制に成功したことを示唆しているという。この変数は基本再生産数(R0)で、新型コロナウイルスの感染者1人が平均で何人に感染させるかを示す。各国政府が何億人もの人々に自宅待機を強いている施策の緩和を模索する中で、この数値が大いに注目されるだろう。基本再生産数が1未満であれば、流行は収まりつつある。1未満でも1に近ければ近いほど感染者の減少は遅く、流行再燃のリスクが高い。1以上にとどまれば、流行は勢いを増す。欧州全域と米国の一部では1未満に低下しており、これは良い知らせだ。
コロナ感染の変数「R0」封鎖解除に向け注目
欧米では封鎖措置の成功がうかがえる水準まで低下したというが――。
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