「死」のタイミングをコントロールすることは誰にもできない。だからこそ、家と相続のことを早めに考えることが、いつの時代でも有効な変化への備えなのだ。
家の相続に住まいの終活
早めの準備を
『週刊ダイヤモンド』5月2日・9日号の第1特集は「全部解決! 実家の片づけ・相続・空き家」です。「家」を取り巻く悩み事は枚挙にいとまがありません。相続財産の約4割が不動産ですが、家や土地の相続は、その特有の性質から何かと家族間で大きなもめ事が起きる「争族」に発展しやすいものです。また、昨年から施行されている改正相続法は、自宅の相続などを中心に、知らないと怖い「落とし穴」がいくつも存在します。さらに、相続によって受け継いだ家の「空き家化」や、それを防ぐための「実家の片づけ」は、先送りにすることで実家の荒廃を招きかねない、待ったなしの課題でもあります。
そこで、特集では、こうした「家」にまつわる相続や空き家、実家の片づけの問題を網羅。トラブルを避けるための家の相続のポイントや改正相続法の注意点、子供や孫に「負動産化」する家を押し付けないための「住まいの終活」のノウハウを紹介。さらには、つまずきやすい実家の片づけの攻略法をまとめた「実家の片づけマニュアル」を特別付録として付け加えました。
今年のゴールデンウィークは「オンライン帰省」をするという人も多いでしょうが、対策は早いに越したことはありません。いまこそ、実家の相続や家の片づけ方のノウハウを学び、家の「出口戦略」を考えてみてはどうでしょうか。
(ダイヤモンド編集部 山本 輝)