短期の支払い能力を見る流動比率
望ましい水準は150%以上
新型コロナウイルスの感染拡大で、外出自粛要請が長引いている。インバウンド(訪日外国人)需要の消失も重なり、消費者の来店を前提とするアパレルや外食などの小売業が苦境に立たされている。政府が5月6日までとしている、緊急事態宣言の解除の行方も不透明だ。
そこで、今回は「『コロナに強い』アパレル企業ランキング」と題して、企業の短期的な支払い能力を示す財務指標である「流動比率」が高い順にアパレル企業をランキングした。
流動比率は「流動資産÷流動負債×100」で求める財務指標で、1年以内に返済する必要がある負債に対して、1年以内に現金化できる資産がどれくらいあるかを示すもの。この流動比率によって、アパレル企業における資金繰りの余裕度の高さを探った。
望ましい水準は、業種によっても異なるが150~200%程度が目安とされる。流動比率は、2019年1~12月期の有価証券報告書を基に計算した。
それでは、早速ランキングを見ていこう。