新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、経営計画の変更を余儀なくされる企業が増えている。変更された方針が実行に移されるまでのタイムラグを極小化するには、計画実現への動機付けとプロセス設定がカギとなる。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

計画実現のタイムラグを
大きくする要因とは

コロナ禍の急な方針変更で組織の停滞を起こさないためのコツ
新型コロナウイルスの影響で、経営計画の変更を余儀なくされる企業が少なくありません Photo:PIXTA

 緊急事態宣言が継続され活動が抑制される中、休業要請を受けて業務停止せざるを得ない企業はもちろん、そうでない企業も多大な影響を受けている。経営計画の変更を余儀なくされ、業務の内容も、業務を遂行する方法も大きな変更を迫られている。

 人々の活動範囲が縮小される中、多くの企業では新規顧客の獲得がままならず、既存顧客のフォローやメンテナンスにかじを切らざるを得ない。また、対面営業からリモート営業へ転換する企業も増えている。

 このような大きな方針変更の際に必ず生じてしまう深刻な問題が、変更された方針が実行されるまでのタイムラグの問題だ。組織が大きくなればなるほど、タイムラグは大きくなる。そして、タイムラグが大きいほど、「笛吹けど踊らず」状態が長く続き、ネガティブインパクトが蓄積されることになってしまう。

 このタイムラグが生じる原因は、変更された方針と、その担い手のモチベーションファクター(意欲を高める要素)の不一致にあると、私は捉えている。モチベーションファクターの不一致を解消する手立てをとっている間は、方針が実行に移されにくく、タイムラグが生じてしまうのだ。