コロナ問題を議論する「専門家」は本当に信頼できるのか
専門家の話はどこまで信用できるのだろうか Photo:PIXTA

「専門家」の話は
どこまで信頼できるのか

 新型コロナウイルスに関して連日、「専門家」の話を目にし、耳にする。感染症、疫学、公衆衛生関係の大学教授、医師、あるいは医療ジャーナリストと呼ばれるような人たちである。新型のウイルスであるから、真に詳しい専門家はまだいないのであろう。また、学問領域や対処方法、施術においても流派のようなものが存在するから、自分が属する流派において支配的な考え方を積極的に表明し、他流派の言明を評価しない傾向もあるだろう。

 さらには、第一級の専門家は平時はともあれ、このような非常時において、テレビのワイドショーに出る時間的余裕はないだろうから、われわれが目にする専門家は、かつて第一線で活躍していた人であったり、この機を利用して名前を売り、経済的な成果の獲得を目的としたりする人だったりする。つまり、出るべき人ではなく、出たい人になっている可能性は高い。

 マスコミに専門家の真贋(しんがん)を見抜ける能力があればよいが、サーチの時間も限られ、難しいだろう。番組制作の担当者が上司に、「誰でもいいから連れてこい」と言われて、片っ端から電話をして連絡がついた、かろうじて研究者なり医師の肩書がある人という場合すら珍しくないであろう。そのせいで、いろいろな人のいろいろな話を聞くことにはなるものの、いったいどの人の言説が科学的に確からしく、その対策に有効性があるのかがわからないというのが現状である。