――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  新規株式公開(IPO)で今どき圧倒的に巨額の資金を調達する会社は、現時点で売り上げがなく、利益もなく、長期的なビジネスプランもない。  だが、これは計画的なものだ。こうした会社は買収のための資金調達を目的とする「ブランクチェック(白地小切手)会社」だからだ。  調査会社ディールロジックによると年初来、こうした特別買収目的会社(SPAC)は65億ドル(約6972億円)を集め、調達額は過去最高ペースとなっている。4月に米国で実施されたIPOの調達資金の80%は白地小切手会社に入った。