米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先週、カリフォルニア州フリーモントにある米国唯一の工場を再開させることに成功した。これにより1つの騒ぎは収まったが、別の大きな課題が浮上している。テスラがSP500種指数への採用にこぎ着けることができるかどうかという問題だ。SP500種に採用されれば、テスラは米国株の代表的指数に加わるという名誉にあずかることができるだけでなく、株価指数連動型ファンドがこぞってテスラ株を保有銘柄に組み入れることになる。SP500種に採用されるには、直近四半期が黒字で、さらに直近4四半期の累積も黒字となる必要がある。テスラは直近3四半期に黒字を達成しており、これは同社の黒字決算としては最長記録だ。市場予想に反して次の決算でもなんとか黒字を維持できれば、SP500種に採用されるかもしれない。