検察庁法案、採決先送り
引き金になった芸能人らの“抗議”

黒川弘務氏
黒川弘務・東京高検検事長 Photo:JIJI

 政権が都合の良い幹部だけを残す恣意的な運用に陥る恐れがあると、野党やメディアが反発していた検察官の定年延長を図る検察庁法改正案の採決が先送りされた。

 21日には、安倍政権が、検事総長にするため法案改正を先どりする形で定年延長を決めたとされる、黒川弘務・東京高検検事長が「賭けマージャン」問題の責任をとり辞表を提出。混乱はさらに深まった。

 検察庁法案改正の反対の世論が一気に強まるきっかけになったのは、ツイッター上での著名人らの「抗議」や検察OBの反対意見書だった。

 さまざまな疑念に十分な説明をしないまま、今国会での採決を図ろうとした政府の拙速は否めないが、一方でネット社会の世論形成の危うさも垣間見えた。

「検察庁法」というこれまでほとんど注目されることのなかった法律の改正案にこれだけ注目が集まったきっかけは、法案が衆議院の内閣委員会で審議入りした5月8日に、「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグでのツイートが投稿されたことだ。