閣僚辞任や「桜を見る会」中止
説明の前に「幕引き」
安倍改造内閣が発足して2ヵ月余りだが、公選法違反の「疑惑」が報じられると、その2閣僚は素早く辞任し、大学入学の英語民間試験に批判が集まると直ちに導入を見送った。
そんなことが続いていた中で、今度は首相主催の「桜を見る会」に安倍首相の地元後援会から多数の関係者を招いたと批判されると、来年の開催は中止するという。
本来、批判に対しては十分な説明責任を果たすべきなのに、説明の前に「幕引き」が図られる。こうしたことが頻発する理由をどこに求めるべきか。
長期政権のおごりや緩みに
健全なチェック機能が重要
与党自民党が国会で圧倒的多数の議席を持ち、7年にわたる長期政権になると、権力のおごりや緩みが出てくるのは不思議なことではない。