付け加えれば、利益剰余金(内部留保)を溜め込んできた自動車メーカーも目立つ。とりわけSUBARUはリーマン前を100とすると19年3月期は580である。内部留保が厚い企業は、設備投資や大型買収に打って出るチャンスがある。

 一方、内部留保も乏しい日産の財務の脆弱性があらわになっている。小手先のリストラ策で固定費を少しずつ削ったところで、抜本的な再建計画は描けないだろう。