オンライン会見で決算発表するトヨタの豊田章男社長
オンライン会見で決算発表するトヨタの豊田章男社長 Photo:TOYOTA

コロナ禍の影響が大きい
トヨタとホンダの決算

 日本の自動車産業を代表するトヨタ自動車とホンダは5月12日、2020年3月期連結決算発表会見を行った。新型コロナウイルスの感染拡大による自動車産業界への影響は、サプライチェーン(供給網)への広がりも含めて多大なものとなりそうで、それだけに両社の決算発表が注目されていた。

 オンライン会見での豊田章男トヨタ自動車社長と八郷隆弘ホンダ社長の様子を総括すると、トヨタは大変厳しい状況であるものの、コロナ危機を乗り越える自信を示したのに対し、ホンダは四輪事業立て直しのため、4月から新組織運営をスタートしたばかりのところでコロナショックが起きてしまっただけに、その苦悩ぶりが目立つという、かなり対照的なものとなった。

 まずトヨタは、今期(20年4月~21年3月)の連結業績見通しで、本業の儲けを示す営業利益が前期比8割減となる5000億円と公表した。トヨタの前期の営業利益は2兆4428億円であり、ざっと2兆円の営業利益がコロナの影響で吹き飛ぶことになる。

 豊田章男社長は、社長就任時にはリーマンショックでの赤字転落や米国でのリコール問題を体験し、その後、東日本大震災や超円高といった経営危機にも直面してきたが、その都度、なんとか乗り越えてきた。