――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」  ***  世界はほぼ比類ない混乱状態に置かれているが、金融市場は例外で、のんきにもそうした状態に気づいていないように見える。S&P500種指数は1日の0.4%上昇に続き、2日には0.8%上伸した。これで、10日間で5%近く上昇したことになる。  筋が通っていないように思えるが、そうではない。市場は他の全てを除く一連の政策展開を気にしているのだ。それは、政府の救済策が、少なくとも最悪のシナリオを避ける程度には、機能しているように見える事実だ。