日本でも有機食品会社の株価が上がっている

――たしかに日本でのオーガニックの取り上げられ方を見ていると、少しわかる気がします。

 ただ、今回のコロナ危機でオーガニックの売れ行きが(ドイツで)伸びているんですが、どちらかというと自分の健康のためなのかなと思います。

 日本でもそうじゃないかな? 有機食品会社のトップ、オイシックス・ラ・大地の株式会社の株価が2月から徐々に上昇して、2月の時点から2倍になっています。日本でも有機食品への関心が高まっているのではないでしょうか。

――不勉強ながら知りませんでした。

 ヨーロッパのオーガニック市場は2000年の狂牛病危機をきっかけに活性化し、2004年のSARS流行でさらに成長したといわれています。過去の傾向から見ても、オーガニック市場は今後さらに伸びると思っています。

――今の生活で不便を感じていることはありますか?

 子どもが幼稚園に行けなくて家でのリモートワークが少し大変というのは日本と同じ。あと、今の時期にできることが限られているせいか、自然の豊かな場所に出かける人が多く、南ドイツにあるアルプスのふもとでは、朝10時には駐車場がいっぱいみたいです。森の中も1.5mのソーシャルディスタンスを保つのが難しいほど登山客であふれかえっていたり、近所の公園も今までの10倍ぐらい人がいたりします。行こうと思うところがみんな同じ。そのあたりは窮屈に感じています。

――ありがとうございました。

<レムケなつこさん>
ドイツ在住オーガニック専門家。ドイツ法人オーガニックビジネス研究所IOB代表取締役CEO。慶應義塾大学経済学部卒。20代で途上国の生産者支援に関わった経緯からオーガニックに目覚める。ドイツの大学院でオーガニックを学び、食品研究所で研究開発に携わったあと起業。

訂正 記事初出時より、次の通り訂正しました。
1ページ目:「2月から始まったロックダウンが、5月の初期に大幅に緩和しました」
→「3月から始まったロックダウンが、5月に大幅に緩和しました」
(2020年6月25日 00:18 ダイヤモンド編集部)