経営トップがコミュニティづくりを無茶振り

小島:これからコミュニティを立ち上げようと思うけれど、一歩目からどうすればいいのか分からない人にとって、非常に分かりやすくなってます。僕の本は、なぜコミュニティが大事なのかと読者を説得しようとしています。

 けれど具体論は手薄になっていたので、ちょうど、どこからスタートさせるかという極めて具体的な部分をカバーしてもらっている印象でした。きっと本書を読んで、やる気になってコミュニティを立ち上げる人も多いのではないでしょうか。

 実際、最近はあらゆる企業で「コミュニティをつくって」と無茶振りされるケースが増えているようです。

 最近伸びているサブスクリプション系の事業を展開する企業の多くがコミュニティを展開していますよね。勘のいい経営者なら「ビジネスの拡大にはコミュニティが重要だ」というのはすぐに分かるはずです。ただ経営トップが現場に振っても、当事者は立ちすくむ。そんな状況がたくさんの企業で起こっています。

藤田:確かに本書の中では、コミュニティの立ち上げ方も細かく書いていますし、自然災害やパンデミックといった不測の事態で、イベントが中止や延期になった時の対処方法、さらにはコミュニティの「たたみ方」、成果の測り方まで細かく書いています。

小島:親切ですよね。コミュニティといっても地方自治体や町内会、趣味の集まりなど幅広いものがありますが、やはり一番困っているのはビジネスコミュニティなので。お二人とも幅広いコミュニティに関わっているのに、よくビジネスコミュニティに絞りましたね。

藤田:最初にコミュニティの定義を考えて、その歴史や成り立ちを掘り起こしていく中で、どこにスポットを当てるのかを考えていきました。「コミュニティ」という言葉に対して持つイメージは人によって大きく異なりますから。

 ただ僕たちが日々関わっていて、多くの人が困っている状況も知っているのがビジネスコミュニティでした。特にこの2~3年で、悩みを相談する人が急増しているようなイメージです。小島さんも「CMC_Meetup」というコミュニティマーケティングの可能性について、情報を発信、共有、流通するコミュニティを運営していますよね。やはりニーズの高まりは感じていますか。