証券業界は汚職をしては浄化をするという歴史を繰り返してきた。今回は大口顧客への損失補填問題、総会屋への利益供与事件に続く3度目の大不祥事。利益供与事件を経て野村証券社長に就任した氏家純一氏は、「3度目はない。これがラストチャンスだ」と言い切ったはずだが、結局は15年経てもルール軽視の風土は変わらず、同じ過ちを犯してしまった。

 野村は経営陣の刷新で事件を終わらせようとしているが、悪弊を根絶するためにも性急な幕引きはすべきではない。


 「Greed is good(強欲は善である)」――。映画『ウォール街』のカリスマ投資家、ゴードン・ゲッコーは言いました。確かにそれこそが市場を牽引する力の源泉となります。しかし、欲のタガがはずれると、逆に暴走して不正が起こる。

 増資インサイダーだけでなく、金融市場で今、次々と不祥事が火を噴いています。“史上最大の金融不祥事”と言われるLIBOR不正操作はさらなる広がりを見せ、ついに邦銀にまで飛び火しました。

 いずれも強欲な金融のプロフェッショナルが引き起こした事件。彼らはなぜ暴走したのでしょうか。

 『週刊ダイヤモンド』9月8日号では、証券・銀行の大罪を徹底解明します。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 山口圭介)