デロリアンは、米GMの開発担当副社長だったジョン・デロリアン氏がGMから独立して立ち上げた「DMC(デロリアン・モーター・カンパニー)」が製造した。しかし斬新過ぎた造りに対する市場からの理解不足と資金難により、同社は短命に終わる。

 ところがそれから3年後、「デロリアン」は世界的な注目を浴びることになる。大ヒットした米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年作品、製作総指揮/スティーブン・スピルバーグ、脚本・監督ロバート・ゼメキス、主演/マイケル・J・フォックス)の劇中、タイムマシンとして登場したからだ。

 その「デロリアン」にいま再び、メディアの注目が集まっている。2013年1月発売予定の電気自動車「DMCev」としてだ。

 “新生DMC”の副社長、ジェームス・エスペイ氏は、工場内部に置かれた「DMCev」の前でこう語る。

「テストカーはこのクルマの他、もう1台ある。新型アンダーボディと新設計のステンレスシャーシを使い、価格は9万5000ドル(約760万円)だ」という。

新生デロリアンへ、
そしてデロリアンEVへ

DMCevと、DMC社長のステファン・ウェイン氏。Photo by Kenji Momota

「DMCev」は、リアに最大出力215kwのモーターを搭載。車体前部のトランクルーム部分に、Flux Power(米カリフォルニア州エスコンディード市)製のリン酸鉄リチウムイオン二次電池を搭載。電池容量は32kwh。充電ポートはフロントグリルの普通充電用・米SAE規格J1772を使用。満充電までは220V/50Aで4~5時間で、最大航続距離は約160km。最高速度は200km/h、停止状態から時速60マイル(約96km)は4.9秒とした。