あおり運転に該当する
10の具体的な行為を明文化
あおり運転の厳罰化などを定めた2つの法律が、相次いで施行された。
6月30日に施行されたのが、改正道路交通法。改正道路交通法は、“あおり運転”の行為について、具体的に明記した。
従来の道路交通法は、あおり運転を取り締まるための明確な法律がなかった。そのため、安全運転義務違反や車間距離保持義務違反などを適用して、処罰していた。たとえば、車間距離保持義務違反の場合、基礎点数は高速道路が2点、一般道が1点。反則金は普通車の場合、高速道路が9000円、一般道が6000円だった。これでは、「罰則が軽い」と指摘されるのは当然だ。
改正道路交通法は、交通に危険を及ぼすおそれのある方法により、他の車の通行を妨害する目的で行う行為が、あおり運転と定義。あおり運転に該当する10の具体的な行為を明文化した。
あおり運転に該当する10の行為とは、具体的に何か。車間距離不保持、急ブレーキ、危険な車線変更、割り込み運転、幅寄せ、蛇行運転がある。不必要なクラクションやパッシング、法定最低速度以下での走行、対向車線からの接近、違法な駐停車も該当する。