組織を長く継続させる“経験値”と“リスペクト”
個人の経験が所属する集団(グループ)に新たな価値観をもたらすことで、集団としての組織は推進力を得る。また、多様性のある組織でも、コミュニケーションの壁があったり、個人が反目し合えば逆効果で、お互いを認めて受け入れること(インクルージョン)で多様性(ダイバーシティ)の力が発揮される――その好循環を実現しているV6は、ビジネス社会におけるチームビルディングの手本になり得る。
組織を長く継続させる要因は、メンバーの経験値(ダイバーシティ)と相互リスペクト(インクルージョン)にあるのだ。
V6のリーダーである坂本昌行さんは、「オリイジン2018」のインタビューで、(V6が)よく話し合うグループかもしれないが、過去にはコミュニケーションが少なくなった時期もあったと語っている。メンバーが外を見がちになったときに、みんなが対面して意見をぶつけ合ったり、個々で話をしたという。
ジャニー喜多川さんの逝去から1年――エンターテインメントの光は、いま、ようやく輝きを取り戻しつつある。
わたしたちがこれからの社会を生き、ビジネスパーソンが組織の在り方を考えるうえで、“キング・オブ・エンターテインメント”が生み育てたV6の存在は、その25周年の放熱とともに、“ダイバーシティ&インクルージョン”のささやかなヒントを与えてくれるにちがいない。