ジャニー喜多川さんの訃報から1ヵ月が経った Photo:AFP=JIJI
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で逝去してちょうど1ヵ月。この30日あまりの間に、吉本興業の闇営業問題など、ニュースやワイドショーは多くの「涙」を報道した。しかし、本来、芸能・エンターテインメントの世界は人々の「笑顔」を作り、社会を明るくするものだ。2019年・盛夏――ジャニー喜多川さんの功績を振り返り、エンターテインメントが発する「光」について考える(タレント名は敬称略)。(ダイバーシティ&インクルージョンマガジン「オリイジン」編集長、元「テレビ・ステーション」編集長 福島宏之)
演劇の舞台での活動も際立つ
ジャニーズ事務所のタレントたち
ジャニー喜多川さんの訃報から1ヵ月――。
梅雨が明けて、季節は当たり前のように夏空を広げたが、この1ヵ月の間に、芸能・エンターテインメント界を揺るがす騒動や事件が起こり、令和の始めに黒い影を落とした。
エンターテインメント作品が世の中をにぎわせ、「影」と対極の「光」をショービジネスの成功とするなら、“キング・オブ・エンターテインメント”ジャニー喜多川さんの功績を考えずにはいられない。
ジャニーズ事務所のタレントは音楽でのアーティスト活動、テレビドラマや映画での俳優活動、バラエティ番組への出演と、芸能界での躍進が多岐にわたるが、ステージ上(演劇界)の活動も際立っていることを特筆したい。
堂本光一の「Endless SHOCK」(帝国劇場ほか)、滝沢秀明の「滝沢歌舞伎」(新橋演舞場ほか)、少しさかのぼれば、少年隊の「PLAYZONE(プレゾン)」(青山劇場ほか)といった映像をワイドショーで垣間見た人も多いだろう。