自然な笑顔はリラックスをもたらし、スポーツでもビジネスでも良い結果に結びつく。笑顔研修ひと筋30年の「笑顔コンサルタント」が、形だけではない、ほんものの笑顔のつくり方を語る。

オリンピックで大活躍した人たちの輝く笑顔

 この夏は、オリンピック、高校野球などで、活躍した選手たちの笑顔がはじけていたと思いませんか? 僕はアパレル販売で「笑顔が売上げの決め手」と気づいてから笑顔ひと筋30年、教育研修の場で笑顔のしくみと技術を伝え続けてきましたが、新聞やテレビでこれほど多くの笑顔の場面、そして笑顔という言葉を見聞きしたことはなかったように思います。

 レスリング女子の吉田沙保里さんの「笑顔で終わりたかった」という言葉、競泳男子メドレーリレーチームの笑顔、サッカー女子の大儀見優季さんの好調さは「口角を上げなさい」という夫からのアドバイスがきっかけだったというエピソード、などなど……笑顔はなくてはならない基本になったのだな、と感慨深いものがあります。

 かつてスポーツは眦(まなじり)決して、必死に歯をくいしばり頑張るというものでした(オリンピックで不調だった柔道にはこの姿勢が残っていましたね)。

 自然な笑顔はリラックスをもたらし、心と体を解放するもの。それによって実力が発揮できると、今やスポーツの世界では科学的に証明されています。