アイコンタクトで自然な笑顔がこぼれる理由

 笑顔の命ともいうべきアイコンタクト。素直な笑顔の心を伝えるために欠かせない技術と言いましたが、実は「アイコンタクトをすると、自然と笑顔がこぼれるしくみになっている」と言うべきかもしれません。

 以前、「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)に出演し、日常のさまざまなシーンにおける笑顔の効果についてお話しした際に、笑顔の重要ポイント「アイコンタクト」の実験をしていただきました。

 初対面の一組の男女に、初めは目隠しをして向き合ってもらいます。この時点での二人の心拍数は77と75。平常値ですね。

 しばらくしてから目隠しをはずし、互いに目をしっかりと見てもらいます。そうすると二人とも一瞬緊張し、心拍数は88、98にまで上昇。テンションが一気に上がりました。

 そして、ここからがポイントです。

 緊張するとどうなるか?

 お互いに緊張を解こうとして一瞬目をそらす(ちょっとだけはずす)と同時に、笑ってしまうんですね。

 笑顔ではありません。照れ笑いです。上がってしまったテンションを自然にリラックスさせるために、目をそらしてしまうんです。ここでいったん、テンションが落ち着きます。

 落ち着いたところで(ほんの一瞬目をそらすだけですぐに落ち着きます)もう一度お互いの目を見ると――不思議!今度はごく自然に笑顔になるんです。