コロナの猛威に翻弄されるブラジルサッカー

 いずれにしても、ブラジルにおける本田の最初の戦いとなるリオデジャネイロ州選手権は不完全燃焼の形で幕を閉じた。次なる照準はブラジル全国選手権だ。サンパウロなど他州の強豪も含めた、20クラブがホーム&アウェイ方式で頂点を争う最高峰の戦いは本来ならば5月に開幕する予定だった。

 これが州選手権と同様に新型コロナウイルスの影響を受けて、現時点では開幕が8月上旬にずれ込むことが公表されている。しかし、リオデジャネイロ州以外では州選手権も依然として中断されている状況に加えて、現地時間7日にはボルソナーロ大統領が新型コロナウイルスに感染したことが発表された。

 ブラジルではこれまでに約160万人が新型コロナウイルスに感染し、約6万5000人もの犠牲者が出ている。経済振興を最優先させる旗振り役を担い、国内の慎重派や世界各国を白けさせてきた大統領自身が感染者となったことで、予断を許さない今後がさらに顕著になったと言っていい。

 今後の予定の中には、昨シーズンにおいて20クラブ中で15位と、ボタフォゴがかろうじて1部に残留した全国選手権ももちろん含まれる。これまでに対戦したバングーやカボフリエンセは、全国選手権では下部リーグの所属だった。救世主として崇められる本田の真価が初めて問われてくる、強豪クラブ勢との戦いが実現するかどうかも含めて、ブラジルに新天地を求めた本田の運命は新型コロナウイルスに翻弄されていく。