社会を変えたい――そんな情熱や使命感を抱いて活躍する若きリーダーたちは、どんな原体験に支えられ、どう育ってきたのか。今回は、総務省から神奈川県庁に出向して働く傍ら、47都道府県の公務員5000人超を擁するコミュニティー「よんなな会」を主宰し、国、自治体、民間の枠を超えた“志をつなぐ場”づくりに取り組む脇雅昭さんです。(聞き手/ダイヤモンド編集部論説委員 深澤 献)

「弁護士に向いている」
「東大に行け」と大人の一言

――ご出身は宮崎ですね。

脇 雅昭・よんなな会主宰

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 今は都城市に吸収合併された山之口という田舎の町です。6人きょうだいの末っ子で、父が50歳、母が45歳のときの子供です。一番上の姉とは20歳以上離れていて、僕は5歳で叔父さんになりました。

 父は戦後すぐ、地元でスーパーを経営して、結構、もうかったようです。胸ポケットに入っている現金を、子供たちに毎日数えさせるような変わった父でした。母は看護師の仕事をしていました。

 4番目までの子供にとっては、父は仕事人間だったはずですが、下の2人、4歳上の姉と僕にとっては違います。45歳くらいで父は仕事を辞めて、子供の教育に集中するようになったのです。実際、むちゃくちゃ勉強させられました。

――幼稚園を中退したそうですね。

 ある時父が、私の幼稚園の月謝がもったいないと言いだしたんです。その分を、私に直接投資した方がいいと。肩もみ1回で10円のお小遣いをもらっていたのが、幼稚園を辞めれば毎月6000円あげると言われて、これは絶対辞めた方がいいと判断しました。

――お金は何に使ったんですか。