米アマゾン・ドット・コムのベンチャーキャピタルは、ハイテク新興企業デファインドクラウドへの出資に伴い、財務を含め、同社の機密情報を入手した。それから約4年後の今年4月、アマゾンのクラウド部門はデファインドクラウドと機能がほぼ同じの人工知能(AI)製品を投入した。デファインドクラウドの創業者兼最高経営責任者(CEO)のダニエラ・ブラガ氏が明らかにした。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が新たに投入した「A21」と呼ばれる新商品について、データの収集・分類分けを行う「当社の主力商品の1つ」と直接競合する、とブラガ氏は語る。A21の発表を受け、ブラガ氏は同社データに関するアマゾン傘下ファンドのアクセスを制限し、資本増強を通じてアマゾン持ち分を9割希薄化した。
アマゾン、新興企業への出資で競合品開発か
アマゾンは「オオカミの皮を被ったオオカミ」
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