「夜の街が大好き」にもさまざま
出会い系に目覚めた中年男性

 Eさん(42歳男性)は独身で、特に若い女性が好きである。その類いのお店が営業している間は取り立てて問題なかったが、休業して行く当てがなくなった。Eさんの内にむくむくと堆積していく、若い女性と話したい、触れ合いたい衝動…。年がいもなく暴れ回りたいくらいの内的欲求である。
 
 そこでEさんはどうしたか。出会い系に開眼したのであった。
 
「仕事がテレワークになって自宅で過ごす時間が大幅に増え、暇を持て余すし外出できないしでのっぴきならなかった。

 知り合いが『最近の出会い系はすごいらしい』と言っているのをふと思い出して、自分もやってみようと思い立った。最初は緊張したが、プロフィルを登録したら『後はどうとでもなれ』という心持ちになった。初めてメッセージのやり取りが成立した時はかなり興奮した」(Eさん)
 
 その後あやしげな業者に本気で引っかかりそうになりながら、ものすごいスピードで経験を積んでいき、とうとうある20代女性と、食事に行く約束をするところまでこぎ着けた。
 
「といっても緊急事態宣言中だったので、すぐに食事に行くのはNG。『解除後に行こう』と話がまとまった」(Eさん)
 
 その後も手当たり次第、というわけではないが、「本気のパートナー相手探し」の女性を避けて「遊び相手募集」のうら若き女性たちにモーションをかけまくった。
 
「ガツガツして女性にメッセージを送るだなんて長いことしていなかったから、約束を取り付けるまでのドキドキする過程が楽しかった。久しぶりに自分の中の“男”を思い出した」(Eさん)

 おおいに充実した自粛期間を過ごしたようである。

 そして余談だが、緊急事態宣言解除後、Eさんは度重なるドタキャンなどを喰らい、お食事にはまだ一度も行けていないとのことである。他にEさんと似たような人をもう一人知っており、中年男性もいろいろと大変そうであるが、同様の方法で数々の女性との食事を重ねている人物もまた知っているので、この辺は経験値や元から備わったスキルの差なのかもしれない。
 
 極めて軟派な構えのEさんではあるが、この自粛スタイルを先のパターンに当てはめると「基本的に家でメッセージのやり取りをするだけで充足している」点と「実際に女性と食事には行っていない」点を鑑みて、“非常に厳格”を表す自粛度1だろうか。なかなか、しゃれと皮肉がきいていて面白い結果である。